BLOG
代表コンサルタント 山内 栄人 奮戦記

2020.1.4
コンサルティング その他 派遣法・労働関係法

派遣業界への新規参入は良く考えて

みなさんこんにちは!

派遣・請負コンサルティング

株式会社人材ビジネス経営研究所の山内栄人です。

 

今日もほぼほぼ正月ムードな1日。

少し外出しましたが、それ以外は自宅デー。

まったりしすぎで来週から通常モード戻れるかな?(汗

 

さて、今日は今朝の日経新聞から。

定期的に出している日経新聞の業界天気予想図。

人材派遣は薄日。

 

数年にわたって晴れマークが付いていた派遣も少し前から薄日に。

 

ちなみに、晴れマークは ホテル・旅館 と 建築 ですね。

 

この晴れマークの影響は多方面に出ていたと思っています。

それは「新規参入」です。

 

なんか、派遣業界って儲かりそうなイメージだし、

晴れマークだし、

羽振りが良い派遣会社の社長多いし、

と新規参入を検討する会社や社長さん多かったのです。

 

私の方にもかなりの相談がありました。

 

毎回言っていましたが、

「そんなに甘いものじゃない」と。

 

昔の良い時期に参入した会社は

確かにめちゃめちゃ儲かったと思います。

 

社会保険も有給休暇も甘々で、

利益率もかなり高い時期はそりゃまぁ

儲かりましたよ。

 

でも、今の派遣業界の実態からすれば、

営業利益で3%も出ていればいい方で、

基本1%前後です。

 

ずさんな数値管理で、採用やモロモロにロスがあると

赤字の会社もそこそこありますので。

 

じゃ、何でも儲かっているか?といえば、

スケールの問題です。

 

年商1億で1%の営業益であれば

100万円ですが、

 

年商100億あれば、1%でも営業益は

1億円になります。

 

また、社会保険や有給休暇をしっかりやっても

利益が出せる通常の派遣ではない付加価値を付けた

派遣サービスをしている会社は営業益5%~10%程度を

出している会社もあります。

 

総じて、そんなに簡単な事じゃないのです。

 

製造系など、一人の採用単価に10万円かかっているとして、

1カ月の粗利益は約4万円。

しかし、平均すると2.5カ月しか在籍しない・・・となると

利益は0です。

 

採用単価を下げるのか、

粗利益を高めるのか、

平均在籍期間を延ばすのか、どれもそんなに簡単な事じゃないです。

相反する事でもあります。

 

採用単価を下げるために、時給を上げて利益を喰えば、

粗利は下がります。

 

また、採用単価を下げるにはこれまたスケールメリットで大規模広告を

出す手法もありますが、新規参入時はこれも厳しいです。

 

という事で、そんなに簡単に参入しない方が良いのですが、

晴れマークが続いていたので説得しても説得しても湧き出る状態でした。

が、薄日になって少しマシになったように思います。

 

今後、ますます儲からない業界になっていく事は間違い無いので、

簡単には参入しない事をオススメしますね。

 

もし、参入するなら昨日のブログじゃないけど、

戦略として勝率がそこそこ高い何かが無いと ですよね。

 

今日も最後までお読み頂きありがとうございます。

一覧へ戻る