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代表コンサルタント 山内 栄人 奮戦記

2020.1.11
働き方関連法案 派遣法・労働関係法

派遣は安い 派遣で働いたら負け からの脱却

みなさんこんにちは!

派遣・請負コンサルティング

株式会社人材ビジネス経営研究所の山内栄人です。

 

今日はコンサルオフデーで、かつ

仕事もほとんどオフの設定。

でもまぁ、仕事してますよね。なんだかんだで。

経営者の大半がそうかも、ですが、息を吸うように

仕事なんで。しないわけにはいかないというか。

 

さて、今日は今朝の日経新聞の記事から。

1面でしたね。

これは大手に限らず、概ね平均すれば1割程度の値上げが実情となります。

 

実は、ここ数年の間に既に1割以上上がっている事を考えれば

10年前対比で2割以上の値上げとなっている所も多くなりそうです。

 

元々1600円/Hの派遣料金だったところが

ここ数年の人材不足で1800円/Hくらいに上がっている所はざらで、

これが更に1950円/Hとか2000円/Hに上がるような状況です。

 

勿論、1800円/H据え置き~1850円/Hなんてのもあるのですが、

それは派遣会社の経営判断によりますよね。

 

で、何が言いたいか?というと既に

「安いから派遣を使う」という物ではなくなってきているという事。

 

元々派遣法が作られた頃は当たり前のように「派遣は高い」

でしたが、自由化や社会背景もあって派遣単価の平均ゾーンが

下がってきたのは間違いないですよね。

 

で、コストダウンのための派遣 だった部分もあるかと

思いますが、これが明確に違うと。

 

今後はより一層、コストに見合う「サービス」が無ければ

成立しない世界だと思うのです。

これまでは派遣というだけで単純に社員より安いという

感覚がありましたが、今後はそうじゃないと思います。

 

長期派遣の多くは「労使協定方式」でしょうし、

そうなれば「退職金」「交通費」は勿論、

一般統計上の賞与や手当を含む賃金をと同等以上を支払う事に

なるわけですから。

 

今の時代、正社員だからといって終身雇用は保証されないですし、

9割以上とされる中小企業では退職金制度を無くしているケースも

多いです。

 

昇給も無く、会社も不安定なんて中小企業は山の様にあります。

 

でも、派遣社員は昇給も無いし、退職金も無いし、賞与も交通費も・・・

と言われてきましたが、大きく概念が変わる法改正と言えます。

 

アホか! という派遣先が続出するのは当然で、

恐らく来年の4月以降、派遣オーダーを辞める所も出てきますよね。

仕方が無い部分もあるかと思います。

 

社会から、派遣は安い 派遣で働いたら負け という感覚が無くなれば

救われる人はもっと増えると本気で思っています。

 

第三者のサポート無しでは働けない人、

都合よく働きたい人、

諸々の事情でフルタイム正社員に慣れない人、

などなど。

 

こんな方々も派遣で働く事に躊躇する今があり、これは

大きな社会的損失だと本気で思っていますので・・・。

 

さてさて、1年後の今頃に私は何を書いているのか。

それは私の広報活動と、関わる派遣会社や

多くの派遣会社がどういった行動を起こすのか?

で決まっていきますよね。

 

大変な1年となりますね。

 

今日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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