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代表コンサルタント 山内 栄人 奮戦記

2017.10.25
人生 働き方 派遣法・労働関係法

貧困ビジネスと言われないために・・・

皆さん、こんばんは!

派遣・請負コンサルティング

株式会社人材ビジネス経営研究所の山内 栄人です。

 

また週末に台風が。

数年前より異常気象というのが普通になりつつ

ありますね。数十年に1回とかってのが日常に(苦笑

 

さて、今日は今朝の日経新聞ネタより。

 

 

給料「前借りサービス」広がる 非正規社員、財布苦しく

 

ネット上でも相当シェアされている記事ですね。

 

ほんと、書かれているようにこの手の業者は
かなり増えたなって思います。

 

ここ10年くらいで急速に増えてきた

サービスですね。

 

で、何事もそうですが、

ニーズが無いことは伸びないように

ニーズは明確にあるのです。

 

もっと言えば、ニーズは拡大している

ように思います。

 

要は手持ちのお金が無くて、

月末〆の翌月25日のお給料となると

月初から働きだして最初のお給料まで

2か月弱あり、その間の生活費が賄えない。。。

 

そんな方々が相当増えているということ。

 

勿論、私が派遣会社担当だった時代から

いましたので、今に始まった問題ではありません。

 

そんな方々に、給与は月1回。それ以上は無いと

言えば、継続は困難ですよね。

だから、前借が必要なわけです。

 

自社に運営する体制が無い場合は

こういった外部のサービスを利用するもの

そりゃ一つの手になるわけです。

 

問題は、「手数料」です。

月1回の給与は賃金支払いの5原則にのっとり

全額支払いが必要ですが、給与とは別に

福利厚生として支払う前借りに関しては

事前に取り決めた範囲での手数料は合法です。

 

別に月1回で良ければ何も控除されない

訳ですから。。。

 

で、その手数料が高いと。

 

この問題はもう何年も前より指摘しており、

表現は良く無いですが

「薬物依存症」と思っています。

 

手元にお金が無いから「前借り」。

前借りを多く利用するから手数料が多く控除され、

手元のお金が減る →だからまた前借り・・・

というループですね。

 

これ、ダメだと思うのです。

 

これだとほんとうに貧困ビジネスだと思うのです。

 

前借りが無いと生きていけない人が今

いることは事実です。ですのでこういった

サービスは必要であることは間違いないですが、

 

このループから抜け出す手伝いをしてこと、

「貧困ビジネスじゃない と言い切れるように思うのです」

 

この辺の話もこの手のビジネス中堅以上の会社の社長には

直接お伝えもしていますが、依然としてあんまり変わりませんね(苦笑

 

このまま行けば、消費者金融のグレーゾーン金利同様にメスが

入ってもおかしくないように思います。

 

是非、脱出ルートを設けて、正々堂々と支援会社へと

シフトしてくれる会社が出てくること願っています。

 

そして、派遣会社と本当の意味でタッグを組み、

キャリア支援をしていけたらなぁ。。。なんて思います。

 

今日も最後までお読み頂き

ありがとうございます。

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